宗教戦争の原因と解決法を探る

 

いくつかの記事で書きましたが、
究極の神は本来ひとつの存在です。

この本源的な存在をは宗教によってさまざまに呼ばれています。

・仏教:毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)あるいは大日如来
*主に華厳経において毘盧遮那仏、密教において大日如来と呼ばれる

・キリスト教:天にまします父、創造主

・イスラム教:アッラー

一なる神があるのだけども、それがエナジー分化して地上に降臨する。
あるいは、神に次ぐもの(取締役クラス)、神近き存在が地上に降臨するわけです。

だけれども、
その説かれた時代・地域・教祖の性格・説法の対象によって、
様々な教えが説かれているんですね。

そして、それらの教えが、各々の宗教間で不一致がある。
ここに争いの原因があると思われます。

***

ではなぜ、不一致が生じるのか。

それは、まず前述したように、説かれた時代・地域・教祖の性格
その時々の説法の対象に合わせて教えを説いている、ということが
原因のひとつです。

ところが、
説法の中には、そういった特性を抜きにしても、
過去・現在・未来を通じて、通用する教え、
黄金律(ゴールデンルール)というものがあります

反面、
時代や地域や対象などの特性に応じて説かれている教えを
対機説法
といいます。

この、黄金律と対機説法を、ごちゃまぜに金科玉条のごとく
後世まで引っ張っていってしまうところに問題の根っこがあります。

たとえば、キリスト教でいえば、
1.汝の主なる神を愛せよ
2.汝の隣人を愛せ
この2つが代表的な黄金律ですね。

そして、これは他の世界宗教でも言い方は違えども、
説かれていることであります。

ところが、

「カエサルのものはカエサルに、神のものは神に」
といった教えは、律法学者の罠にハマらないための
一種の方便、つまり対機説法として説かれているわけです。

この対機説法の部分を黄金律と解釈して、ずっと保持し続ける
後世の弟子たちの理解能力の狭さがあるんですね。

まあこれは、やむをえないといえばやむをえないこと
なのかもしれません。

どうしても、弟子や一般の信者の理解力に及ばないところ
があるのは当然でしょうし、また、世俗的な理由で、
もともとの教えが若干、ゆがめられることもあるでしょう。

個人的には、イエスは100%、輪廻転生を説いていたと
思うのですが、福音書を編む際に、なんらかの理由で
削除されたと思っています。

聖書の一部には、弟子たちが異言を語り出したとか、
あるいは、〇〇の再来であるとか、そういうところに
輪廻転生思想の片鱗が覗いています。

***

結論的には、

1.本来、一なる神から別れてきた教え、という発想が欠けている
 (「一則多、多即一」)

2.黄金律(ゴールデンルール)と対機説法の区別がついておらず、
後世まですべて金科玉条で守ってしまう

3. ゆえに、宗教同士が対立し、戦争まで発展する

ということになります。

そして解決策としては、
やはり、まず1の
「本来、一なる神から別れてきた教え」というところですね

ココが最大のポイントになるかと思われます。

ここが共有されるようになれば、
「じゃあどこが共通点で”黄金律”なのか』
という探究も自然に進んでいくことでしょう。

僕が、「パクス・ジャポニカが実現できなければ、
現代の文明は強制終了されることになるだろう」
と語っている、ひとつの大きな根拠は実はココにあります

パクス・ジャポニカで世界へ訴えかけられるもの。
これこそ、日本古来からある、「神仏習合」の考え方。
あるいは、「一則多、多即一」の哲学です

現に、日本が国内で宗教を理由に戦争したことは、
は蘇我氏と物部氏の争いだけですよね。
これが最後なんです

日本はすでに聖徳太子の時代、
6世紀には、この問題に決着をつけてるんですよ

すごいことだと思いませんか?

たとえば、西欧においてはどうでしょう?

カトリックとプロテスタントの争い(つまり同じキリスト教同士)
においてすら、「もう教義の違いで戦争するのは辞めよう」
と相成ったのは、17世紀です。

つまり、ドイツ30年戦争(1,618-1,648年)後の、
ウエストファリア条約に至ってからですね。

これにしたって、あくまで、キリスト教内での
決着に過ぎません。

つまり、宗教戦争の火種をなくすこと。
この解決の糸口は、日本の価値観である神仏習合の思想にあると考えています。

もちろん、一筋縄ではいかないでしょうが、少なくとも
糸口は作れると考えています。

と、今日はココまでです。

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