諸葛孔明の兵法に学ぶ ー 日露平和条約から日露同盟へ

諸葛孔明といえば、三国志の天才軍師として有名ですね。

智謀湧き出ずる如し、ということで、『三国志演義』を
ベースにした吉川英治『三国志』、さらにそれをベースに
した横山光輝の漫画『三国志』でワクワクと読まれた方も
多いのではないかと(吉川三国志を読みはじめてしまったがゆえに、
中学校の中間テストを棒に振ったのが僕です)。

若い頃、NHKの「人形劇三国志」を見ていたのですが、
番組終わりになると、曹操らライバルたちが、
「またもや孔明かあ〜!!」と地団駄踏んでいたのが
懐かしく思い出されます。笑

そんなイメージの孔明なので、さぞかし詭計が多かろうと
(実際、上記のメディアではそこが強調されてるんですが)
思われるかもしれませんが。注意深く、三国志を読んでみると、
孔明が一番重視していたのは、負けない戦いであるということが
わかります

負けないこと、現実的であること、
法則に適っていること、を徹底的に重視しています。

***

孔明の基本戦略では、「天下三分の計」が有名です。

劉備玄徳が孔明に出会ったばかりの頃は、
まだ蜀の国は他人の土地で、劉備は国どころか、
今で言えば、小さな市長程度の位置を占めてるに過ぎなかったわけです。

孔明は劉備に言うわけですね。

魏はすでに強大であるし、呉は安定してるので、いきなり天下統一はムリです。
東に蜀を建国し、西の呉と結んで、北の魏に対抗するしかありませんよ。
まずは、天下を三分しましょう!

と。

下の地図を見てみれば、これがいかに現実的な策であるか、
わかりますよね。

蜀は呉と同盟してはじめて魏に対抗できるのだ、と。

 

1119-03

*魏:曹操、蜀:劉備、孔明、呉:孫権

これ、今のネットビジネスで言えば、
「月収200万はまあ最終目標として、
とりあえずは、副業で月収5万を狙いましょうよ」

といった現実感であるかもしれません(?)。

きわめて冷静で現実的な情報分析が基礎になっているわけです。

***

ひるがえって、昨今の世界情勢をみるに。

何度も申し上げていますが、日本の目と鼻の先に
無頼漢国家がふたつもある。核兵器も持っている。
実際に威嚇してくる。

という状況下で、さらに米国が孤立主義を選びそうな
状況にあります。

つまり、日本は日本でご自分を守ってくださいよ、と。

この場面で現行憲法護持・絶対平和主義を維持する方向を
選ぶなら・・・どうしましょうかね。

僕は天使であるのを辞退して、カナダにでも逃げようかな。笑

まあ冗談ですが、それほど危ないってことですね。

日米同盟維持が続いたとしても、まだ「負けない戦い」
になっているかどうか。

みなさんならどういう手を打ちますかね?

***

これもやっぱり地図で見てみましょう。

japan-russia

安倍外交と、それから、中国の南沙諸島軍事要塞化に対する危機感により、
東南アジアは全般的に親日である状態です。

安倍首相は、東南アジアからぐるっと南回りで、
中東の方まで精力的に歴訪していたわけですが、
やはりここにはひとつの狙いがあると思われます。

それは、一言でいえば「中国包囲網の構築」ですね。

そして、ウクライナ問題などで、西側諸国と対立している
ロシアに対しても、ソチ五輪の開会式に出席(2014年)
するなど、「北側からの包囲」にも気を配っているのが
伺えました。

僕は、財政政策・消費税増税の問題などで安倍首相を
批判することもありますが、基本的に、支持してきたのは、
安倍首相の外交能力に期待してのことでありました。

いま日本にとって最も火急なのは、経済よりも、
実際は、軍事・外交問題。

つまり、北朝鮮と中国の脅威にどう対処していくか、
ということであるからです。

***

そういう意味では、先般の伊勢志摩サミット(5/26、27)
に先立って、日露会談を実現させたことは大きな前進と
取れるのですが、やや残念というか、不十分な成果に
終わったとも取れます。

なんというか、「ついでに寄りました」感がアリアリで、
プーチンさんも会談に1時間遅刻してきましたからね
(高田じゃないんだから)。

マスメディア(ネット配信含む)を見ていると、
「日露会談はすべきでなかった」
「アメリカ、西側諸国に配慮すべきだった」
との意見が目立ちましたが、僕はそう思いません。

すでに無力化したEUや、さんざんと弱腰外交を重ねて
世界の紛争を増やしてきたオバマなどに気を使う必要は
ないと思います。

むしろ、伊勢志摩サミットなどのG7の会合など、
今やほとんどセレモニーの域をでていないわけであって
そういうことよりも、むしろ対ロシアにもっともっと
ラブコールするぐらいの方がちょうど良いと思っています

そして、地図をご覧いただければお分かりだと思いますが、
中国・北朝鮮を背後から牽制していく。

これ、オセロと一緒なんですよ。

日本ー東南アジアーインドーロシアで、対中国・北朝鮮
をぐるっと取り囲むことによって、牽制は完璧なものになります

ロシアは有数の核保有国ですしね。

逆に言えば、一番、警戒しなければいけないのは、
決して、中露同盟を結ばせてはならないことです。

***

と、このように、米国の孤立主義が進み、日米同盟の
弱体化が懸念される中で、日本が「決して負けない戦い」
をするための最優先事項は、日露平和条約(ちなみに、
第二次世界大戦に関して、日本とロシア(当時のソ連)とは
いまだに平和条約は締結されておらず、”休戦”状態になっています)
を結ぶこと。

さらに、日露同盟へ発展させていくこと、だと思います

これができないようであれば、日本も核装備を持った方が良い。

綺麗事を抜きにして、そうしないと日本国民の生命・財産・安全
の保証ができないからです。

しかし、あくまでも核装備に抵抗があるならば、
日露平和条約から日露安全保障条約(日露同盟)まで締結し、
対中国・北朝鮮包囲網を築くことだと思います。

ウクライナ問題などで遠慮しないで、日本は主権国家として
日本独自の判断をすべきです。

これは、評論家の日下公人(くさかきみんど)さんの言葉をお借りすれば、
「優位戦外交」ですね。

そろそろ、米国追随の外交(それが外交と言えるのかどうか)から
脱却して、優位戦外交を展開すべきです。

そうであってこそ、米国にもゆさぶりをかけ、
日米同盟の価値を再認識させることにもつながるでしょう

***

「日露同盟成ればこそ」というのは、明治維新で言えば、
薩長同盟のようなもので、まだあまり声高に言われていませんが、
日本と東アジア、ひいては世界の安定のための要(かなめ)に
なるだろうと確信しています。

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