本地垂迹説は、地球上の宗教の争いを一掃していく可能性をもっている

本地垂迹説

神仏習合の起源は、密教にある

日本の宗教史においては、平安初期の神宮寺創建に神仏習合の起源が伺えることは、以前の記事で書きました。

参考記事:「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)!!

また、この神宮寺創建については、上記事の、「伊勢の国の多度(たど)山の神である多度大神」が真言密教の東寺の別院となっていった、という事実は、きわめて示唆に富むものであると考えられます。

というのも、真言密教、とりわけ、日本においては、真言宗ですね。これは言うまでもなく、弘法大師空海が作った宗派ですが。

そもそもの、密教の起源へと遡って考えてみるに、

7世紀あたりのインドでは、仏教の勢力が落ちてきた、民衆の支持が得られなくなってきたので、伝統宗教であるバラモン教(とそこから派生するヒンドゥー教)の神々をヘッドハンティングして、現世利益の側面を補っていった、というところにあります。

仏教からのヘッドハンティングとしては、梵天、帝釈天、阿修羅、弁財天、不動明王などが有名ですね。

これらの存在は、元来は、ヒンドゥー教の神々であったわけです。

結局、神宮寺の創建に見られるような、日本の神々がぞくぞくと仏法に帰依して、仏法の守護神へと变化していったという事実を辿っていくと、密教の成立に根拠があるということが分かります。

こうした、神々(日本においてもインドにおいても)の仏法への帰依については、釈尊の立ち位置である、「天上天下唯我独尊」におおもとの起源があるということも、「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)!!」の記事で述べました。

つまり、釈尊はこの世においてもあの世においても、No.1であり、一切の神々を指導する立場にあるということです。

そして、本地垂迹説(ほんちすいじゃくせつ)へ

神宮寺の例では、神々の側から、「仏法へ帰依したい」という流れでしたが、平安末期になると、仏教(とりわけ、密教)の側から、積極的に、日本の神々の取り込みが行われます。

じつに象徴的な出来事として、

当朝は神国であるから神明を欽仰(きんぎょう)すべきではあるが、日輪であるわれの本地は大日如来つまり盧遮那仏(るしゃなぶつ)である。衆生はこの理を悟解して、仏法に帰依すべきである。(『東大寺要録』)

という、天照大神の託宣とされる文書があります。

まあ、これが本当の託宣であったかどうかはさておき、平安末期の時点においては、神道の主宰神である天照大御神までが、「大日如来の化身である」という史料まで飛び出してくるに至ったということが重要な論点です。

大日如来というのは、華厳経で言う盧遮那仏(るしゃなぶつ)を真言宗的に表現した存在です。
*盧遮那仏は、奈良の大仏です。サンスクリット語では、”マハー・ヴァイローチャナ”

この大日如来(および盧遮那仏)については、「天台智顗(てんだいちぎ)の十界 ー スピリチュアルな出世の段階一覧」という記事の後半で触れておきましたように、

如来のトップ(つまり、根本仏)であるのですが、キリスト教的な絶対神(つまり、僕ら一人ひとりを超越して存在する神)ではなくて、僕ら個別的な存在、現象界・実在界も含むすべての存在を、その内に包含するところの、根本仏(=一者)である、という理解です。

そして、時と場合に応じて、大日如来は様々な変化神として現れます

仏は様々に在(いま)せども、実(まこと)は一仏なりとかや、薬師も弥陀も釈迦弥勒も、さながら大日とこそ聞け(『梁塵秘抄』)

真言宗の仏壇では、中央に大日如来、右側に空海、左側に不動明王が配置されてます。
*古義真言宗(こぎしんごんしゅう)の場合

そして、不動明王は、やはり、大日如来がエクソシスト的な役割(法戦)で顕現したもの、という理解になっていますね。*ただし、高田は真言宗徒ではないです。真言宗の教えにも、やはり、現代社会ではそのまま通用しない部分があると考えています。

ここのところが、「多様性を許容しつつ、ひとつのまとまりを作る」という意味で、今後の、宇宙時代を迎えるにあたり、地球的な統一価値観を出していくのに、非常に有効な思想であろうと思うんですね。

また、盧遮那仏(大毘盧遮那仏・だいびるしゃなぶつ)は、本来のサンスクリット語読みでは、マハー・ヴァイローチャナと呼ばれています。

サンスクリット語は、印欧語のひとつですから、そういう意味で、マハー・ヴァイローチャナという名称は、広く欧米・アジア圏の方々も納得して頂ける根本仏(大宇宙の根本エネルギー)の呼び名になりうると思います。

こうした、神仏習合・本地垂迹説は密教に起源を持つものの、日本でとりわけ発展した思想であります。

日本がそうした価値観を受容し、かつ、発展させていくことができた背景には、そもそもの仏教の伝来および受容の段階で形成されてきたものであると考えられます。

この点については、別記事で書きますが、

日本という国が今後、世界のリーダーになっていくにあたって(パクス・ジャポニカ)大事なこと。

それは、政治・経済の側面だけではなく、世界・地球に対して、各宗教間の対立を解消することを可能にする価値観・精神的支柱を提供することができるという事実です。

この点は、しつこくしつこくしつこく、今後も発信していきたいと思います。

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