生まれてくる意味と目的って何だろう? –④なぜ輪廻しているのか?

菊池寛 極楽

前回までの復習

今日はシリーズ4回目です。まずは、今までの内容をざっと振り返ってみましょう。

  1. 生まれてくる意味と目的って何だろう? – ①「断常の中道」
  2. 生まれてくる意味と目的って何だろう? – ②波動理論
  3. 生まれてくる意味と目的って何だろう? – ③地獄からの脱出法

それぞれの内容を要約しておきますと…、

  1. 人間の本質は、「アイデンティティのあるエネルギー存在である」。肉体がなくなると、エネルギーだけの次元へ移行することになり、それが「霊界」と呼ばれている。霊界の存在を前提にすると、生き方を考え直さざるを得ない。
  2. エネルギーは一定の波動を発しており、波動が似通った者同士が「世界」を作り上げている。これがいわゆる、天国と地獄であり、また、天国と地獄のなかでも、多くの階層構造になっていて、かつ、縦割り(=趣味・趣向・価値観によって棲み分けている)の構造もある
  3. したがって、地獄へ落ちても「永遠の業火」に焼かれるわけではなく、自らの波動を精妙なものに変えていくことによって、地獄から脱出することが出来る。そのために、真理を知ることが大事。また、こうした真理を伝えることが菩薩行になる

ということになります。

ずっと霊界にいると退屈する?

ところであなたは、菊池寛の『極楽』という本を読んだことがありますでしょうか?

青空文庫でも無料で読めますし、とても短いので、一読をお薦めします。

読むのが面倒…という方のために、超簡単に内容をご説明しますと、

「おかん」という信心深い主人公が死後、念願の極楽に往生することができたと。ところが、先に極楽に住んでいるご主人がどうも浮かない顔をしているわけですよ。

確かに、極楽は美しいところなので、最初はおかんも喜んでいたのですが、数年・数十年経つうちにだんだん飽きてくるんですね。

「いつまでここに居なきゃいけないの?」と、何度かご主人に聞いても、ご主人は苛立った様子で、「ずっとじゃっ!」と答えてばかり。

しまいには、「ところって地獄ってどんな世界じゃろ?」と話しを振ると、ふたりとも生き生きとし始める、

というお話です。笑

まあ、これが天国の全てか、というとそうでもないのですが、一面の真理を突いているのは確かなんです。

つまり、「波動理論」のところでご説明したように、似たような波動をもったスピリット同士が集まって一つの世界を作り上げていますので、「ウマが合う同士で住んでいる」ということで、楽は楽なんですけどね。

ただ、刺激が少なくて飽きてくる側面はありますね。

人間ってわがままなもので、地上に住んでいるときは、「仕事したくないなー」とか「今日も、嫌な上司と顔合わせるのか」とか、で、「もう生まれ変わってきたくない」なんて思うんですが、

いざ、実在界(あの世)に還ってみると、それはそれで退屈してしまう側面があるんですね。

もっとも、地獄はある意味、忙しいですし(笑)、天界の上の方、つまり菩薩(天使)たちは、勉強会をやったり、地上の人にインスピレーションを降ろしたり、あるいは、迷っている方の救済業に励んでいたり…で、けっして暇なばかりではないんですけどね。

ただそれでも、「もうちょっと刺激がほしいな」と思い始めるのは事実です。

また、菩薩以上の魂にとっては、あまりに長い間、天国に住んでいると、地上の文明・文化がどんどん進んでいって、それが理解できずに、指導が難しくなる、という側面も出てくるんです。感覚のズレが出てくるわけですね。

そういう意味で、「新しい刺激、経験、知識…などなど」を求めて、また地上に肉体を持って生まれてくることになります。

これが実は、輪廻転生の意味、ということになります。

そして、またココで従来の仏教学の訂正をしておかなければいけないんですが。

最近、はやりの「マインドフルネス」などを解説している南伝仏教(テーラワーダ仏教/むかしは、小乗仏教とも呼んでいました)の本を読んでいると、

「阿羅漢(あらかん)・不還(ふげん)になると、もう輪廻の軛(くびき)から逃れて、二度と生まれ変わってこない」と書いてあります。
*阿羅漢・不還:とりあえず、「悟った状態」と理解しておいてください。
きちんと理解してみたい方は「四向四果(しこうしか)と解脱(げだつ)」の記事を読んでみてください。

まあ確かに、原始仏典を読むと、そのように読める箇所がいくつも出てきますので、困ってしまうのですけどね…。

ただ、常套句として、

<わが迷いの生はすでに尽きた。(中略)このうえは、もはや迷いの生を繰返すことはないであろう>と知るのである  『阿含経典2』増谷文雄 編訳

阿含経典2

この言葉が繰り返しでてくるんですけどね。

ポイントは、やはり、「迷いの生」が尽きた、ということで。

これはつまり、輪廻転生そのものから外れるというよりも、悟りの功徳によって、「迷いの輪廻から主体的な輪廻へ移行する」と解釈すべきだと思います。

まあ、僕は「洗濯機型転生輪廻」と呼んでいるのですが(笑)、カルマの刈り取りのために、無自覚にぐるぐると、ずーっと輪廻している状態から、

(一部、カルマの刈り取りはあるにせよ)もっと明確な目的を持って、自主的に地上に肉体を持って生まれてくる状態へ移行するということです。

このあたりも含めて、テーラワーダ仏教の効用と問題点については、すごく大事なトピックなので、また稿を改めて詳しく書いてみたいと思います。

結局、輪廻転生自体を「苦しみ」の側面だけから捉えているから、そういう解釈が生まれてくるわけで。

前述したように、

輪廻転生して、新たに地上に生まれることにより、今までとは違った経験・知識・スキルを得て、認識力を高める。ひいては、輪廻する前の世界よりも、高い世界へ還るための契機にする、というプラスの側面があるんですよ。

肉体を持つことによって、色々な(実在界の)階層出身の人たちと会うことができるわけです。これは、波動が同調する人だけで住んでいる霊界では得難い経験になるわけですね。

まあ、そこで、自分と気が合わない人たちと出会ったり、場合によっては職場の上司であったり…で、仏教で言う四苦八苦のなかの、「怨憎会苦(おんぞうえく/嫌な人と会う苦しみ)」も生じるわけなんですが。

これも捉え方次第のところもありまして。

「ああ、今自分は実在界では会えない人と交流をしているんだな、それが反面教師であったとしても、有り難い経験なんだ」と思い直すことも可能なんですね。

続き→「生まれてくる意味と目的って何だろう? –⑤菩薩界へ還るための公式

 

いわば、真理を知ることによって、苦しみを一気に智慧の泉に変えてしまうことができるわけですね。

これ、真理を知っていなければ、「単に、嫌な人と会っているだけ」ということになり、そこでまたマイナスのカルマを作ってしまうパターンに陥ってしまいがちですからね。

さて、次回以降は「輪廻転生の効用と、輪廻転生をフルに活かす秘訣」を書いてみたいと思います。

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